【スタッフブログ】公害屋と言われないために

こんばんは、カオスさのかけらもない東京支店の岡です。

 

今年になって急に「観光公害」という言葉を聞くようになりました。

きっかけは京都のバスに外国人観光客が増え過ぎて、
地元の人から混んでいる、乗れないといった苦情が出ている、

という報道からだと思いますが、

それとほぼ同じくしてスペイン・バルセロナで

観光客排斥デモが起こっている、
というショッキングな報道があり、

Demo 19.10.2014 Stuttgart

バルセロナで起きていることは京都の未来、
訪日観光客3000万、4000万を目指す日本の未来ではないか、

 

という不安を頭に浮かべた人は多いのではないでしょうか。

 

その一方で、我々旅行会社の人くらいしか

知らないんじゃないのか、
というものとして今年は国連の「持続可能な観光の国際年」であったりもします。

世界的にこのような問題が噴出しているからこそ、
このようなスローガンが国連から発信されているとみるべきです。

観光は今や世界最大の産業であり、

その成長度合いも著しい。

ということはかつて重化学工業がそうなったように、
歪みをもたらすようになると考えた方が

Pollution

歴史の帰結からいえば自然です。

 

現代において第二次産業は環境対策を万全にしないと
生き残っていけません。

 

自分たちの仕事は一歩間違えば公害を撒き散らす、
という原罪を背負い続けて操業しているわけですが、

我々観光に携わる者もそれと同じ、
いや産業としての成長スピードからすれば
それ以上の危機感を持っていかなくてはいけない時代に

入ったと言えます。

では、実際旅行会社に何ができるのか、
という疑問が出てきますが、

ひとつのヒントとして、
エコツーリズムの考え方を援用してみたいと思います。

これもまた世界的に統一した概念がないんですが、

ここではNPO法人日本エコツーリズム協会による
エコツーリズムの定義を引っ張ってみます。

 

 

エコツーリズムとは

1.自然・歴史・文化など地域固有の資源を

生かした観光を成立させること。

 

2.観光によってそれらの資源が損なわれることがないよう、

適切な管理に基づく保護・保全をはかること。

 

3.地域資源の健全な存続による地域経済への波及効果が

実現することをねらいとする、

資源の保護+観光業の成立+地域振興の融合を

めざす観光の考え方である。

それにより、旅行者に魅力的な地域資源との

ふれあいの機会が永続的に提供され、

地域の暮らしが安定し、

資源が守られていくことを目的とする。

 

さらにそれを実現させるための方針として付記には、

 

エコツーリズムの健全な推進を図るためには

旅行者、地域住民、観光業者、研究者、行政の

5つの立場の人々の協力が

バランス良く保たれることが不可欠である。

 

ともあります。

ここでは、自然環境や歴史・文化の保持に
基本を置いているわけですが、

観光公害において問われているのは、
地域の人々の生活、です。

それを「地域固有の資源」と共に護るものと定義すれば、
観光公害を生まない、あるいはミニマイズできる、
持続可能な観光マネジメントといえるのではないでしょうか。

Trashed Earth

旅行会社のあり方として目の前のお客様の要望が

最優先なのは当然、

しかしある程度こちらに選択の余地が残されているのなら、

こうした意識を持った選択を行なっていく、
というのがまずは弊社のみならず旅行会社の

今後あるべき姿なのではないでしょうか。

遅かれ早かれ大手旅行会社は必ずこれを

コンプライアンスとして打ち出してくるようになるでしょうけど、

その時に先行してそれをやっているのと、
義務として追随していくのでは全然違うはずです。

やや話逸れますが、
先日大手旅行会社のCMに出ている女優さんが
結婚、妊娠を発表しましたが、

CM契約を続けることを支持します。

妊婦や子連れのママが問題なく旅行できるように
業界として努力する必要があるし、

内側の問題として子育てしながらも仕事が続けられる
旅行業界にしなければいけません。

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